Art Climate Collective Japan：世界とともに動く、日本のアートセクターに向けて、さらなる気候アクションを提案

ニュースの要約

気候変動への対応が社会全体で求められる中、アートの現場でも持続可能な取り組みへの関心が高まっています。

特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]が運営するArt Climate Collective Japan アート・クライメイト・コレクティヴ・ジャパン(ACCJ)では、以下の3つの取り組みを発表しました。

1つ目は、アートと環境の分野を横断するネットワーク「Green Circle」を発足したこと。東京大学の江守正多教授や森美術館の片岡真実館長など、環境分野とアート分野の専門家が参画しています。

2つ目は、昨年8月に公開した「ギャラリーとアートセクターのための脱炭素アクションプラン」に続き、「ギャラリーとアートセクターのための梱包マニュアル」の日本語版を公開したこと。展示や作品輸送に欠かせない梱包資材の環境影響を示し、より持続可能な梱包の方法を紹介しています。

3つ目は、国際的な非営利団体「ギャラリー気候連合(GCC)」が提供するカーボンフットプリント計算ツールがリニューアルされたこと。展示や作品輸送、イベント、出張など、アートの現場で生じる排出要因に対応し、各組織の活動を数値で捉えられるようになりました。

アートと環境の分野を結び付けるネットワークの立ち上げは画期的ですね。環境分野の専門家の知見を取り入れることで、アートセクターの課題解決につながりそうです。

梱包の問題は意外と意識されていませんでしたが、具体的な解決策が示されたのは良いですね。アーティストやギャラリー関係者にとっても役立つツールだと思います。

カーボンフットプリントの可視化は重要ですね。数値化することで、自組織の取り組みを客観的に確認でき、さらなる行動につなげやすくなると感じます。

本プレスリリースでは、アートと環境の分野が連携し、具体的な対策を打ち出していることが印象的でした。環境に配慮した美術梱包のためのマニュアル公開やカーボンフットプリントの可視化など、アートの現場で実践できる取り組みが提示されているのは大変意義深いと思います。

近年、芸術文化の分野でも気候変動への対応の必要性が高まっています。AITが中心となって立ち上げたACCJの活動は、アートセクター全体の変革を後押しする大きな力になるでしょう。専門家の知見を得ながら、現場のニーズに応えた実践的なツールを提供していく取り組みは、今後のさらなる発展が期待できます。