ニュースの要約
- 山形県朝日町とデンソー、ダイワ通信が連携し、AI技術を活用したカメラでクマなどの害獣を高精度で検出・撃退・通報できるシステムを実証実験
- 同時に人物の不審な行動を検知する防犯システムも搭載したAIスマートポールの実証実験を実施
- 2025年度の導入を目標としている
概要
山形県朝日町は、株式会社デンソーと連携し、AIを活用したカメラで、クマやイノシシなどの指定害獣を高精度で検出・撃退・通報するシステムと、人物の不審な行動を検知する防犯システム搭載のAIスマートポールの実証実験を2024年10月28日から12月12日の間実施しました。
朝日町は、人口減少と高齢化が進む中で、特にクマやイノシシの出没が増加し、人身事故や農作物被害が報告されているため、効率的な監視・撃退システムの導入が求められています。
本実証実験では、朝日町役場の庁舎側(管理センター)と害獣の出没が多発している農園に、デンソーのスマートポール技術とダイワ通信のエッジAI端末「IWA BOX」を連携させて開発したAIスマートポールを設置しました。
AIによる画像解析で害獣を迅速に識別し、光や音を発して追い払う機能を持つほか、検知情報は管理センターや関係者にリアルタイムに通知される仕組みになっています。
この取り組みを通じて、地域の安全を守り、人間と野生動物が共存できる環境を整えることを目指しています。本実証実験の結果を踏まえ、2025年度の導入開始を目標としています。
編集部の感想
編集部のまとめ
AIスマートポール:株式会社デンソーと連携し、クマなど指定害獣を高精度で検出・撃退・通報するシステムや、人物の不審な行動を検知する防犯システムの実証実験を実施についてまとめました
この取り組みは、人口減少と高齢化が進む山間部の地域課題に着目し、最新のAI技術を活用して解決を図ろうとするものです。クマやイノシシなどの害獣対策と防犯力の向上を同時に実現する、画期的なシステムといえるでしょう。
特に、自然と人間の共生を目指す姿勢は評価できます。単に害獣を排除するのではなく、光や音を使って効果的に遠ざける手段を講じているのは、動物愛護の観点からも注目に値します。
今後の本格導入に向けては、実証実験の結果を徹底的に検証し、現場ニーズにきめ細かく対応したシステムに仕上げていくことが重要です。地域の安全・安心を守り、自然との調和を保つ取り組みとして、注目していきたいと思います。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000156922.html