ニュースの要約
- Z世代の半数近くが「15秒前後」の広告を見てしまうと回答
- 長尺広告(1分以上)を許容するZ世代はわずか12.2%に留まる
- Z世代の「ながら見」という情報接触態度と、瞬時に価値ある情報を判断する高いリテラシーが示唆された
概要
株式会社ペンマークと株式会社エニアドが、全国のPenmarkを利用中の学生600名を対象に「【2025年度版】Z世代広告調査レポート」を共同で実施しました。
本調査では、Z世代が「見てしまう広告」の長さについて詳しく尋ねています。その結果、全体の4割以上が「15秒前後」の広告を見てしまうと回答し、「6秒以内」と合わせると約65%が15秒以下の短尺広告に高い関心を示すことが明らかになりました。
一方で、「1分以上でもOK」と回答した学生はわずか12.2%に留まり、Z世代の間に長尺広告への敬遠傾向が強く見られることも判明しました。この結果は、彼らが日常的に利用するTikTokやYouTubeショートなどの短尺動画プラットフォームの影響を強く受けていることを示唆しています。
調査では、Z世代の「ながら見」という情報接触態度と、瞬時に自分にとって価値のある情報かどうかを判断し、必要なければすぐにスキップするといった情報リテラシーの高さも明らかになりました。つまり、彼らは限られた時間の中で最大限の情報を得たいという欲求が強く、「無駄な時間を使いたくない」「ながら見でも理解できる」といった、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視する価値観が根底にあるのです。
編集部の感想
-
Z世代の情報接触のしかたは、まさに現代の生活様式を反映していて興味深い
-
短尺広告を好む傾向は、TikTokやYouTubeなどの影響が大きいのだろうな
-
広告配信の工夫が不可欠だと感じた。短時間でも印象的なものを作る必要がある
編集部のまとめ
ペンマーク:Z世代が「見てしまう広告」の半数近くが15秒以内!短尺コンテンツが好まれる傾向が明らかについてまとめました
今回の調査結果から、Z世代が広告に求める「長さ」と「質」に対する明確な嗜好性が浮き彫りになりました。
短尺広告に高い関心を示す一方で、長尺広告が敬遠される傾向にあるのは、単に「飽きる」からだけではありません。彼らは限られた時間の中で最大限の情報を得たいという欲求が強く、「無駄な時間を使いたくない」「ながら見でも理解できる」といった、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視する価値観が根底にあるのです。
このようなZ世代に対して、旧来のテレビCMのような一方的な長尺広告では、もはや効果的なアプローチは困難であると言えるでしょう。広告主は、Z世代のこの特性を深く理解し、広告戦略を根本から見直す必要があります。そのためには、単に動画を短くするだけでなく、最初の数秒で強いインパクトを与え、彼らが瞬時に「自分ごと」として捉えられるようなクリエイティブ、そして「ながら見」でもメッセージが伝わるような工夫が不可欠です。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000111.000047449.html