ニュースの要約
- 三菱電機が台湾ITRIが開発したCO2回収装置を用いて、排ガスからのCO2回収の実証試験を開始
- 固体吸着方式のCO2回収装置を採用し、従来の液吸収方式に比べてエネルギー効率の向上を目指す
- CCUシステムの構築を目指し、2029年度以降の実用化を目標とする
概要
三菱電機株式会社は、台湾の財団法人工業技術研究院(ITRI)が開発したCO2回収装置を同社の先端技術総合研究所に設置し、排ガスからのCO2回収の実証試験を6月9日に開始しました。
この実証試験では、ITRIが開発した「固体吸着方式」のCO2回収装置を採用しています。従来の「液吸収方式」では、CO2回収時のエネルギー損失が課題でしたが、固体吸着方式では蒸発によるロスがなく、エネルギー効率の向上が期待されます。
三菱電機とITRIは2024年4月に研究協力に関する基本協定を締結し、カーボンニュートラルの実現に向けたCCU(Carbon Capture and Utilization)技術の研究開発に取り組んでいます。今回の実証試験の成果を活かし、CO2の回収から利用まで一貫したCCUシステムの早期社会実装を目指すとしています。また、同社のE&Fソリューションと組み合わせ、工場などでのCO2排出量削減にも取り組む予定です。
本実証試験は2027年9月までの予定で、その後は高度なCCUシステムの構築に向けた応用研究や他社との連携・共創に取り組み、2029年度以降の実用化を目指します。
編集部の感想
編集部のまとめ
CO2回収技術:三菱電機株式会社、台湾ITRIが開発したCO2回収装置を用いてCO2回収技術の実証試験を開始についてまとめました
三菱電機は、台湾ITRIが開発したCO2回収装置を用いて、排ガスからのCO2回収の実証試験を開始しました。従来の液吸収方式に比べ、エネルギー効率の高い固体吸着方式を採用しており、カーボンニュートラルの実現に向けたCCUシステムの構築を目指しています。
この取り組みは、企業間の連携によってCO2削減技術の向上を図る良い事例だと言えます。長期的な視点に立ち、実証試験から実用化まで着実に進めていくことが重要だと考えられます。今後の技術的な進化と社会実装への期待が高まります。
参照元:“>https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000269.000120285.html”