結論:e革新の年末調整は5ステップ、まず確認すべきこと
勤務先でe革新(セコムトラストシステムズが提供する給与明細・年末調整のWebサービス)を使っている方へ。年末調整の入力でつまずいていませんか?結論から言うと、流れは「ログイン→事前アンケート→収入見積額→控除の入力と書類添付→送信」の5ステップです。
- 画面の構成や受付期間は会社ごとに設定が違うため、最終的な基準は勤務先の案内
- 入力前に、企業コード・ログインID・パスワードと受付期限を確認
- 控除証明書は手元に揃えてから始めると、途中で止まりにくい
- 「進まない」原因の多くは、アンケートの選択ミスと未入力項目
所要時間の目安:書類が揃っていれば約20〜30分
本記事は一般的な流れを整理したものです。メニュー名や入力項目は、会社の設定によって表示が異なる場合があります。
e革新とは?年末調整で使われる仕組み
e革新は、給与明細の閲覧や年末調整の申告をオンラインで行えるサービスです。従業員は自分のスマートフォンやパソコンから申告書を入力し、会社の担当部署が内容を確認して処理します。
注意したいのは、どの機能を使うかは会社が決めている点です。給与明細の閲覧だけを使う会社もあれば、年末調整まで使う会社もあります。年末調整のメニューが出ない場合は、会社側で機能が有効になっていない可能性があります。
事前準備:必要書類と企業コード・ID・パスワード
入力を始める前に、次のチェックリストで手元の準備を確認しましょう。
| 準備するもの | 用途 | 備考 |
|---|---|---|
| 企業コード・ID・パスワード | ログイン | 会社から案内された情報 |
| 生命保険料・地震保険料の控除証明書 | 保険料控除 | 10〜11月ごろ郵送やデータで届く |
| 住宅ローン控除の関係書類 | 2年目以降の住宅借入金等特別控除 | 税務署から届く申告書や残高証明書 |
| 前職の源泉徴収票 | 中途入社の年 | 今年中に転職した場合のみ |
| 家族のマイナンバー・収入の見込み | 配偶者・扶養親族の入力 | 会社の指示に従う |
パスワードが分からない場合は、入力を始める前に再設定の手順を会社に確認しておくと、締切直前に慌てずに済みます。
ステップ別:e革新での年末調整の入力手順
- ログイン(約2分):企業コード、ID、パスワードを入力し、年末調整のメニューを選びます。
- 事前アンケート(約3分):配偶者や扶養親族の有無、保険料控除の有無などに答えます。この回答で、後の入力画面が決まります。
- 収入見積額の入力(約3分):本人と、配偶者がいる場合は配偶者の今年の収入見込みを入れます。
- 控除の入力と添付(約10〜15分):保険料控除、住宅ローン控除、扶養親族などを入力し、証明書を添付します。
- 内容確認と送信(約3分):入力漏れがないか確認して送信します。送信後の状態表示も確認しましょう。
途中で保存できる設定なら、書類を探す間は一時保存して中断できます。保存機能の有無は会社の設定次第です。
控除証明書の添付:画像・PDF・XML(マイナポータル連携)の違い
| 方法 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 画像(スマホ撮影) | 手軽。撮影の不備があると差し戻されやすい | 紙の証明書が届いた人 |
| 保険会社のサイトで取得できる電子証明書をそのまま使える | 電子で受け取った人 | |
| XML(マイナポータル連携) | 数値が自動入力され、転記ミスを減らせる | 連携設定を済ませた人 |
スマホで撮影するときは、書類全体を写し、明るい場所で影や反射を避けるのがコツです。氏名・金額・保険会社名が読めるかを、送る前に拡大して確かめてください。画像サイズの上限や使える形式は設定で異なるため、エラーが出たら容量を小さくして再度試すか、会社に確認しましょう。
マイナポータル連携は、保険会社側での登録と連携設定が前提です。連携に対応しない会社もあるため、使えるかどうかは事前に確認してください。
配偶者・扶養親族の入力と収入見積額の考え方
ここで迷いやすいのが「収入」と「所得」の違いです。給与の場合、収入は額面の合計で、所得は収入から給与所得控除を引いた金額です。令和7年分の改正で給与所得控除の最低保障額が65万円になり、扶養などの所得要件も58万円以下に引き上げられました。
| 区分 | 改正前の目安 | 令和7年分以降の目安 |
|---|---|---|
| 扶養親族・配偶者控除の対象(給与のみの収入) | 年収103万円以下 | 年収123万円以下 |
| 所得の上限 | 48万円以下 | 58万円以下 |
19歳以上23歳未満の子については、特定親族特別控除が新設され、年収150万円以下なら満額の控除を受けられる扱いです。年収が上がると控除額は段階的に減ります。年分ごとに基準が見直されることがあるため、最新の年分は国税庁の案内で確認してください。
進まない・エラーが出る時の原因と対処
| 症状 | 考えられる原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 年末調整のメニューが出ない | 会社側で未公開、または受付期間外 | 人事・総務に受付状況を確認 |
| 次へ進めない | 必須項目の未入力、数字の形式違い | 赤字の項目を見直す |
| 必要な入力画面が出ない | 事前アンケートの回答を誤った | アンケートに戻り回答を修正 |
| 金額が0のままエラー | 0円でも入力が必要な欄がある | 該当欄に半角の0を入れる |
| 添付できない | ファイル容量や形式が合わない | 撮り直す、または別形式で再添付 |
やってはいけない行動
エラーが出たからと、関係のない項目に適当な数字を入れるのは避けましょう。後から修正が必要になることがあります。
ブラウザの戻るボタンで入力が消えることがあります。画面内の戻るボタンを使いましょう。
提出後の修正・再提出と締切の考え方
送信後に誤りに気づいた場合、本人が直せるかどうかは会社の設定次第です。多くの場合は担当部署に差し戻しを依頼し、状態が戻ってから再入力します。気づいた時点ですぐ連絡するのが一番確実です。
会社の締切に間に合わなかった場合は、年末調整で控除しきれなかった分を、翌年の確定申告で精算できます。ただし、確定申告は自分で手続きを行う必要があります。控除漏れが小さければ会社に追加提出を相談し、大きければ確定申告に切り替える、という判断が目安です。
締切の数日前までに送信し、状態が「提出済み」「承認済み」などになっていることを画面で確かめておくと安心です。
退職・転職時のe革新の扱い
退職後はログインできなくなる会社が多く、期間は会社の運用で決まります。給与明細や源泉徴収票は、在職中にPDFで保存しておくのが安全です。退職後に必要になった場合は、元の勤務先へ発行を依頼します。
中途入社の年は、前職の源泉徴収票を提出して合算する流れが一般的です。入社後に年末調整の案内が届くので、手元に源泉徴収票を用意しておきましょう。
年内に退職して再就職しない場合は、年末調整を受けられず、確定申告が必要になることがあります。
よくある質問(FAQ)
ログインできない場合は?
企業コード、ID、パスワードの入力ミスをまず確認します。それでも入れない場合は、アカウントのロックや再設定が必要なため、会社の人事・総務に連絡してください。
パスワードを初期化したい
初期化は、会社の管理者が行う設定の場合があります。画面の再設定機能があるかを確認し、なければ担当部署に依頼しましょう。
問い合わせ先はどこ?
操作方法は会社の担当部署が案内するのが基本です。サービスの仕様に関わる内容は、会社を通じて提供元のサポートに確認される形が一般的です。
スマホだけで完了できる?
画像添付を含め、スマホで進められる設定の会社が多いとされています。ただし、画面の見え方は会社ごとに異なります。
迷ったら、会社の受付期間と添付ルールを先に確認し、5ステップを書類が揃った状態で一気に進めるのが近道です。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、法的助言ではありません。個別のケースについては専門家にご相談ください。
確認日:2026年10月25日
















