TeamViewer QS(QuickSupport)とは?
「TeamViewer QSを起動してIDとパスワードを教えてください」と頼まれて、検索した方も多いのではないでしょうか。結論から言うと、QSはサポートを受ける側が使う軽量の遠隔操作アプリです。
- 正式名称はTeamViewer QuickSupportで、QSはその略称です
- インストール不要で、ダウンロードして起動するだけで使えます
- 画面に出るIDとパスワードを相手に伝えると、相手が接続できます
- 閉じれば接続は終わり、常駐しません
- 本人確認ができない相手には、IDもパスワードも伝えないのが原則です
目安:ダウンロードから接続準備まで約3分、費用は個人利用なら無料です。
TeamViewer QSと通常版TeamViewerの違い
サポートを受ける側はQS、サポートする側は通常版、と役割が分かれています。主な違いは次のとおりです。
| 項目 | QuickSupport(QS) | 通常版 |
|---|---|---|
| 主な利用者 | サポートを受ける側 | サポートする側(双方向も可) |
| インストール | 不要(実行のみ) | 必要(または実行のみ) |
| 常駐 | しない | 設定により常駐可 |
| 他の端末へ接続 | できない | できる |
| 無人アクセス | 基本的に不可 | 設定すれば可 |
| ライセンス | 受ける側は不要 | 商用利用は有料 |
受ける側がライセンスを買う必要は基本的にありません。費用が関わるのは、主に業務で支援を行う側です。
一度きりの相談ならQSで十分です。何度も接続する立場なら、支援側として通常版を用意すると手間が減ります。
TeamViewer QSのダウンロード方法(Windows・Mac・Android・iPhone)
入手先は提供元の公式サイトに限ります。検索結果の広告や、メールのリンクから開いたページは避けましょう。
OS別の入手手順
- Windows:公式サイトのダウンロードページで『TeamViewer QuickSupport』を選び、『TeamViewerQS.exe』を保存して実行します
- Mac:同ページからdmgを入手して開きます。初回は『画面収録』『アクセシビリティ』などの許可が求められます
- Android:Google Playで『TeamViewer QuickSupport』を検索して入れます。機種によっては追加のアドオンが必要です
- iPhone:App Storeから入れます。iOSの仕様上、画面を共有して見てもらう形が中心で、PCのような遠隔操作は制限されます
公式サイトの見分け方
アドレスバーのドメインが「teamviewer.com」で終わっているかを確認してください。似た綴りのドメインや、広告枠の目立つページは偽サイトの可能性があります。
メールやSMSに貼られたダウンロードリンクは、見た目が正規でも開かないのが無難です。検索ではなく、公式のアドレスを直接入力する方法が確実です。
TeamViewer QSの使い方:IDとパスワードを伝えるまでの手順
所要時間は約3分です。パソコン版の流れで説明します。
- (約1分)入手したQSを起動します。インストール画面が出た場合は『実行のみ』を選びます
- (約10秒)利用条件が表示されたら内容を確認し、『同意する』を押します
- (約10秒)『あなたのID』と『パスワード』が表示されます。数字のIDとパスワードをメモします
- (約1分)電話やチャットなど、本人と確認できた連絡手段でIDとパスワードを伝えます
- (数秒)相手が接続すると『接続を許可しますか』の確認が出ます。身に覚えがあるときだけ『許可』を押します
パスワードは起動のたびに新しく作られるため、使い回しはできません。再度接続したいときは、QSを起動し直して新しい値を伝えます。
表示が英語の場合も、ID・パスワード・許可ボタンの位置は変わりません。画面右の『Allow』『Deny』のような表記を目印にしてください。
TeamViewer QSは安全?詐欺サポートに注意
ソフト自体は正規のものですが、悪用される場面があります。安全かどうかは「誰に伝えるか」で決まります。
相手を確認する3つのポイント
- 連絡が相手からの一方的な電話や、突然出た警告画面ではないか
- 勤務先や契約先の窓口に、自分から折り返して担当者本人か確かめたか
- 依頼の理由が「ウイルス感染」「口座の不正利用」など不安を煽るものではないか
接続中にやってはいけないこと
- ネットバンキングやカード情報の入力画面を開いたまま接続を続ける
- 画面を離れて、相手の操作を放置する
- 相手に求められるまま、ギフトカードの購入や送金をする
止めたい時の終了と切断
QSの画面を閉じるか、『×』を押して終了すれば接続は切れます。不安になったら、まずネットワークを切り、次に端末のパスワードを変更しましょう。
すでにお金を払ってしまった場合や、不審な操作をされた場合は、警察相談窓口や消費生活センターに相談してください。
サポートする側の接続方法とQSのカスタマイズ
支援側は通常版を使います。手順は短く、約1分で済みます。
- 通常版を起動し、『リモートコントロール』の『パートナーID』にQSのIDを入力します
- 『接続』を押し、パスワードを入力します
- 相手が許可すると画面が表示され、操作ができます
QSでの接続は、その場限りの有人サポートです。相手がいない状態で入れる「無人アクセス」とは仕組みが異なり、常駐設定は不要です。
企業向けの有料プランでは、ロゴや色を入れたカスタムQSを作れます。顧客に配るとき、見慣れた名前で案内できるため、不審がられにくくなります。
つながらない・切れる・操作できない時の対処法
症状別に、原因・確認・解決策の順で整理します。
約5分で切れる(商用利用と判定された)
- 原因:商用利用の疑いがあると、セッションが短く制限される場合があります
- 確認:画面に『商用利用』に関する警告が出ていないか
- 解決策:個人利用であれば、提供元の案内に沿って異議を申し立てます。業務なら有料ライセンスが必要です
青い手のマークだけで操作できない
- 原因:受ける側が操作を許可していない、またはMacのアクセス許可が未設定です
- 確認:QSの許可画面で『操作を許可』になっているか、Macの『プライバシーとセキュリティ』の設定
- 解決策:『画面収録』『アクセシビリティ』を有効にし、QSを再起動します
そもそもつながらない
- 原因:ファイアウォールやセキュリティソフトの遮断、またはバージョンの食い違い
- 確認:企業ネットワークでは通信が制限されていないか、双方のバージョンが近いか
- 解決策:最新のQSを入れ直し、通信許可を管理者に相談します
つながらないからと、ファイアウォールを無効にしたままにするのは避けましょう。作業が終わったら必ず元に戻します。
個人利用と商用利用の線引き・ライセンス
個人の友人や家族の手助けは、無料で使える範囲とされています。業務の一環や報酬を得る支援は、商用利用と判定される可能性があります。
| 場面 | 目安 |
|---|---|
| 家族のパソコンを直す | 個人利用 |
| 友人の設定を手伝う | 個人利用 |
| 職場の同僚を支援する | 商用の可能性が高い |
| 顧客の保守を請け負う | 商用利用 |
制限が出たら、利用目的を見直したうえで、必要ならライセンスの購入を検討します。判定は接続の頻度や相手の数などで行われるとされ、個人利用でも誤判定が起こることがあります。
受ける側は、通常はライセンスを意識しなくて構いません。制限の対象になるのは、支援側のアカウントです。
使い終わったらどうする?アンインストールと痕跡の確認
QSは常駐しないため、閉じれば待ち受けも止まります。気になる方は次の手順で片付けましょう。
- QSの画面を閉じ、タスクバーにアイコンが残っていないか確認します
- ダウンロードしたファイル(TeamViewerQS.exeなど)をごみ箱に入れて削除します
- インストールを選んでしまった場合は、『設定』の『アプリ』から削除します
接続履歴は、Windowsなら実行したフォルダ内のログファイルで確認できる場合があります。見覚えのない接続記録があれば、パスワードの変更を検討します。
終了後は、相手に伝えたパスワードが無効になっていることを確認すると安心です。もう一度つなぎたいときは、新しい値を発行し直します。
よくある質問(FAQ)
パスワードは毎回変わりますか?
はい。起動のたびに新しく作られます。同じ値を使い続ける仕組みではありません。
スマホでも使えますか?
AndroidとiPhoneのどちらにもアプリがあります。ただし、iPhoneは画面共有が中心で、操作の範囲は限られます。
Apple Siliconに対応していますか?
近年のMac版は対応しているとされています。古いバージョンだと動作が不安定になることがあるため、最新版を入れましょう。
他の遠隔ツールとの違いは?
最大の違いは、受ける側が登録不要で使える点です。ID・パスワードのやり取りだけで始められます。
無料で使い続けられますか?
個人利用であれば、基本的に無料です。業務利用は有料プランの検討が必要です。
※2026年10月時点の情報です。画面表示や仕様は更新で変わることがあります。
















