e-NINSHOアプリとは?何ができるのか
結論から言うと、e-NINSHOアプリは「企業サイトの手続きから呼び出されて使う本人確認の部品」です。アプリを開いて自分で操作を始めるものではなく、マイナンバーの提出や本人確認を求めた企業のサイトからリンクで起動するのが基本です。
「e-NINSHOのアプリを入れるよう言われたけれど、何のアプリ?」「安全なの?」「エラーが出て進めない」とお困りの方に向けて、要点を先にまとめます。
- 提供元:野村総合研究所(NRI)のe-NINSHOサービスに関連するアプリ
- 役割:マイナンバーカードの公的個人認証による本人確認、マイナンバー収集の手続き
- 単独起動:アプリ単体では使えず、企業サイトの「認証する」等のボタンから起動する
- 必要なもの:スマホ、マイナンバーカード、署名用・利用者証明用の暗証番号
- 進まないとき:郵送や窓口など、アプリを使わない提出方法を企業に確認する
勤務先、取引先、金融機関などがマイナンバーを集める際、本人確認の手段としてe-NINSHOを採用していることがあります。アプリはその手続きの中で、マイナンバーカードを読み取る役目を担います。
2種類のアプリの違い(公的個人認証アプリ/本人確認サービス)
e-NINSHO関連では、名前の似たアプリが2種類あります。どちらを入れるかは、企業から届いた案内に書かれたアプリ名に合わせるのが確実です。
| 項目 | 公的個人認証アプリ | 本人確認サービス |
|---|---|---|
| 主な役割 | マイナンバーカードを読み取り、公的個人認証を行う | 本人確認の手続き全体を支える |
| 起動方法 | 企業サイトのボタンから | 企業サイトのボタンから |
| 選ぶ目安 | 案内に「公的個人認証」とある場合 | 案内に「本人確認」とある場合 |
表のとおり、起動の仕方はどちらも同じです。迷ったときは、企業の案内ページに表示されたアプリ名とアイコンを見比べてください。案内が見当たらなければ、担当窓口に問い合わせるのが近道です。
念のため両方入れても動作自体に支障はありませんが、不要なアプリは手続き完了後に整理すると端末がすっきりします。
「アプリ単独では利用できません」と出る理由
このメッセージは故障ではなく、正常な案内です。アプリは企業サイトから渡される手続き情報(どの企業の、どの本人確認か)を受け取って動く仕組みのため、アイコンから直接開くと処理の対象がなく、この表示になります。
正しい起動手順
- 企業から届いたメールや案内ページのURLを、スマホのブラウザで開く
- ログインや入力を済ませ、『認証する』などのボタンを押す
- アプリの起動確認が出たら『開く』を選ぶ
- アプリの画面が開いたら、案内に従ってカードを読み取る
パソコンで案内メールを開いている場合は、スマホで同じ手続きを開き直す必要があります。パソコン画面のQRコードが表示されるケースでは、それをスマホで読み取る流れになります。
アプリのアイコンを直接タップして試す前に、企業サイトの案内ページをスマホのブラウザで開き直すのが最短の解決策です。
利用の流れ(スマホ+マイナンバーカード)
所要時間は、準備ができていればおおむね5〜10分が目安です。
事前に用意するもの
- NFC対応のスマートフォン
- マイナンバーカード本体(有効期限内のもの)
- 署名用電子証明書の暗証番号(英数字6〜16文字)
- 利用者証明用電子証明書の暗証番号(数字4桁)
手続きの4ステップ
- 【約1分】企業サイトで『認証する』を押し、アプリを起動
- 【約1分】アプリの案内に従い、手続きの内容を確認
- 【約2〜3分】暗証番号を入力し、スマホの上部にマイナンバーカードを重ねて読み取る
- 【約1分】完了画面を確認し、企業サイトに戻って手続きを終える
署名用の暗証番号は、5回続けて間違えるとロックされます。ロック後は市区町村窓口での手続きが必要になるため、不安な場合は入力前に番号を確認しておきましょう。
よくあるエラーと対処法
手続きが止まる原因は、多くが「起動の仕方」「入力欄の取り違え」「ブラウザ設定」のいずれかです。
| 症状 | 考えられる原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 認証が完了しない | 読み取り位置のずれ、ブラウザの設定 | ケースを外し、カードを動かさず数秒重ねる |
| パスワードが貼り付けられない | 入力欄の仕様 | 手入力に切り替える |
| どの番号を入れるか迷う | 入力欄の呼称が複数ある | 画面の説明文で桁数と種類を確認 |
認証が完了しないとき
原因は、カードの読み取り不良か、ブラウザとアプリの連携不良が中心です。手帳型ケースや金属付きのカバーは読み取りを妨げることがあるため、外して試してください。それでも進まない場合は、ブラウザのトラッキング防止を一時的にオフにする、別のブラウザで開き直す、といった方法が考えられます。
パスワードが貼り付けられないとき
セキュリティ上、貼り付けを受け付けない入力欄があるという声があります。メモアプリからのコピーではなく、手入力でお試しください。
暗証番号・認証番号・パスワードのどれを入れるか迷うとき
画面によって呼び方が揺れるため、混乱しやすい部分です。目安は次のとおりです。
- 数字4桁を求められたら、利用者証明用の暗証番号
- 英数字6〜16文字を求められたら、署名用の暗証番号
- 企業サイトのログイン用パスワードは、マイナンバーカードの暗証番号とは別物
どの番号か分からないまま何度も試すと、ロックにつながります。2回続けて失敗したら、いったん手を止めて画面の説明を読み直しましょう。
対応端末・OSと注意点
- iPhone:iOS 16.0以降が対象。NFCを搭載した機種で利用できます
- Android:NFC対応端末が前提。OSのバージョン条件はストアの記載で確認してください
- ブラウザ:トラッキング防止や、ポップアップのブロック設定が起動を妨げる場合があります
- 通信環境:手続き中に回線が切れると最初からやり直しになるため、安定した環境で行う
古い端末や、OSが条件に届いていない端末は、アプリを入れても手続きが進みません。対象外の場合は、次章の郵送などを検討することになります。
安全性とプライバシー
提供元は、情報システム事業を手がける野村総合研究所です。マイナンバーを扱う手続きであるため、不安に感じる方も多いはずですが、確認できるポイントを整理します。
- 提供元の確認:ストアの提供者欄で野村総合研究所と表示されているか
- データの扱い:ストアのプライバシー情報に、収集するデータの種類が申告されている
- 暗証番号:カードの暗証番号を第三者に聞かれても伝えない。入力は必ず公式の画面のみ
注意したいのは偽サイトです。企業を装ったメールのリンクから、似た画面に誘導される事例が各所で注意喚起されています。メールに不審な点があれば、リンクを押さず、企業の公式サイトから手続きに入ってください。
案内メールの送り主が本物か自信がないときは、企業の代表窓口に電話して確認する方法が安全です。
アプリを使わずに済む代替手段(郵送・窓口)
アプリで進まない場合、多くの企業ではマイナンバーの提出方法が複数用意されています。
- 郵送:マイナンバーの記載された書類と本人確認書類の写しを送る
- 窓口提出:担当部署に直接持参する
- 別の認証方法:企業によっては、ほかの本人確認手段を選べる場合がある
必要書類や提出期限は企業ごとに異なります。問い合わせの際は、「アプリでの手続きが進まない」「エラーの内容」「使っている端末とOS」を伝えるとスムーズです。
マイナンバーのコピーを郵送する場合は、簡易書留など追跡できる方法を選ぶ人が多いようです。
口コミ・評判
App Storeでの評価は平均1.9(591件)と、数字だけを見ると低めです。ただし、背景を見ると不安は和らぎます。
| 主な不満の傾向 | 背景 |
|---|---|
| 開けない、単独で使えない | 企業サイトから起動する仕様 |
| 手続きが進まない | 暗証番号の取り違え、読み取りの失敗 |
| 入力しづらい | 貼り付けができない入力欄 |
使いたくて入れたわけではなく、手続きのために必要に迫られて入れる人が多いアプリです。そのため、操作に慣れていない状態での低評価が集まりやすいと考えられます。起動手順と番号の種類を押さえれば、つまずきの多くは避けられます。
よくある質問
アプリは無料で使えますか?
ストア上は無料で入手できます。ただし、手続きの内容によって企業側で条件が設けられる場合があるため、案内も合わせて確認してください。
手続きが終わったらアンインストールしてよいですか?
問題ありません。次に別の企業で同じ手続きが必要になったら、そのときに入れ直せば足ります。
機種変更したときはどうなりますか?
マイナンバーカード自体に認証情報があるため、アプリを新しい端末に入れ直せば利用できる想定です。ただし、手続きの途中で機種変更した場合は、企業サイトからやり直してください。
マイナンバーカードを持っていない場合は?
アプリでの認証はできません。郵送など、別の提出方法を企業に確認しましょう。
どの暗証番号を忘れた場合も手続きできますか?
署名用・利用者証明用の暗証番号を忘れた場合は、お住まいの市区町村窓口で再設定が必要です。
起動は必ず企業サイトから。番号は桁数で見分ける。進まなければ郵送を相談する。この3点で、ほとんどのつまずきは解消できます。
提供元:野村総合研究所 / 確認日:2026年11月8日 / iOS 16.0以降

















