本記事では、Google Chrome を使って、よく使うWebサイトをデスクトップやスマホのホーム画面から起動できる「アプリ化」する方法を、できるだけ分かりやすく解説します。
パソコンでの 「ページをアプリとしてインストール」 機能や、スマホでのホーム画面追加、PWA(Progressive Web Apps) の考え方、仕事効率アップの活用例まで、幅広くカバーします。
難しい設定や専門知識は不要で、基本的には数クリック・数タップで完了する内容が中心です。
「毎日開くサイトをもっと手軽に使いたい」「ブラウザとは別ウィンドウにして作業効率を上げたい」という方にとって、すぐに試せる実用的な内容になっています。
1. Chromeのアプリ化とは何か?基本の考え方
まずは、Chromeにおける「アプリ化」とは何かを整理しておきます。ここでいうアプリ化とは、Webサイトを次のような形で利用できるようにすることです。
- ブラウザのタブとは別に独立したウィンドウとして開く
- パソコンのスタートメニューやタスクバー、デスクトップにアイコンを作成する
- スマホのホーム画面にアプリアイコンを追加する
このようにアプリ化されたWebサイトは、見た目や起動方法が通常のアプリに近くなります。
特に、Chromeでは「ページをアプリとしてインストール」という機能が提供されており、対応サイトであればPWAとしてインストールして使うことができます。
1-1. PWA(Progressive Web Apps)とアプリ化の関係
Chromeでのアプリ化と密接に関係しているのが、PWA(Progressive Web Apps)という仕組みです。
PWAに対応したサイトは、ブラウザからアプリのようにインストールでき、以下のような特徴を持ちます。
- アドレスバーなどのブラウザUIがなく、アプリ風のウィンドウで表示される
- ネットワーク状況によっては、一部オフラインでも動作する場合がある
- スタートメニューやタスクバーから通常のアプリと同じように起動できる
一方で、PWAに対応していないWebサイトでも、Chromeの機能を使うことでショートカット形式のアプリとして扱える場合があります。
つまり、「PWA対応サイトならより高度に」「非対応サイトでも簡易的に」アプリ化できる、と考えると分かりやすいです。
1-2. アプリ化の主なメリット
ChromeでWebサイトをアプリ化する主なメリットは、次のような点です。
- ワンクリック・ワンタップでアクセスできるため、毎回検索したりブックマークから探す手間が省ける
- ブラウザのタブとは別枠で表示されるため、作業ウィンドウを整理しやすい
- タスクバーやDock、スタートメニューにピン留めしておけば、アプリと同じ感覚で起動できる
- 集中したいWebアプリ(チャット、メール、タスク管理など)を専用ウィンドウとして使える
特に仕事で頻繁に使うWebツールや、毎日チェックするサービスをアプリ化しておくと、作業効率アップに直結します。
2. パソコン(Windows / macOS)でのChromeアプリ化手順
ここからは、パソコン版Chromeを使ってWebサイトをアプリ化する具体的な手順を詳しく説明します。
Chromeのバージョン更新によりメニュー構成が少し変わる場合がありますが、基本的な考え方や流れは共通しています。
2-1. 「ページをアプリとしてインストール」を使ったアプリ化手順
現在のChromeでは、Webサイトをアプリとして利用する主な方法として、「ページをアプリとしてインストール」機能が用意されています。一般的な流れは次の通りです。
- Chromeでアプリ化したいWebサイトを開く
- 画面右上のメニューアイコン(三点リーダー)をクリック
- 表示されたメニューから「キャスト、保存、共有」にカーソルを合わせる
- サブメニューの中にある「ページをアプリとしてインストール」をクリック
- 表示されるダイアログでアプリ名を確認し、「インストール」を選択
インストールが完了すると、そのWebサイトは独立したウィンドウで開くようになり、アプリ一覧やスタートメニューなどから起動できるようになります。
また、インストール時にデスクトップへのショートカットやタスクバーへのピン留めを設定できる場合もあります。
2-2. アドレスバー右端のインストールアイコンからアプリ化する
PWAに対応したサイトでは、アドレスバーの右端にインストール用のアイコンが表示されることがあります。
その場合は、次のような手順でよりシンプルにアプリ化が可能です。
- Chromeで対象のサイトを開く
- アドレスバー右端に表示されるインストールボタン(アイコン)をクリック
- 「アプリをインストール」ボタンを選択
この方法では、サイト側がPWAとしての情報を提供しているため、よりアプリに近い形で利用できることが多いです。
アイコンが表示されない場合でも、前述の「ページをアプリとしてインストール」からアプリ化できるケースもあります。
2-3. 旧来の「ショートカットを作成」機能との違い
以前のバージョンのChromeでは、「その他のツール」→「ショートカットを作成」という方法でWebサイトをデスクトップショートカットにする使い方がよく紹介されていました。
この方法は今も一部環境で利用できますが、現在は「ページをアプリとしてインストール」に統合される方向になっています。
ショートカット作成を使う場合も、「ウィンドウとして開く」といった選択肢を有効にすることで、ブラウザとは別のウィンドウ形式で開くことができ、結果としてアプリ化に近い状態になります。
ただし、最新のChromeではウェブアプリとしてインストールする機能の方が推奨されているため、まずはそちらを使うとよいでしょう。
2-4. インストール済みアプリの起動方法と探し方
アプリ化したWebサイトは、次のような場所から起動できます。
- Windowsのスタートメニュー内に作成されるChromeアプリのフォルダ
- スタートメニューやタスクバーにピン留めしたアイコン
- macOSのDockやアプリケーションフォルダに作成したショートカット
また、Chrome内部からアプリを一覧表示したい場合は、アドレスバーに次のように入力して開く方法も知られています。
chrome://apps/
ここからアプリアイコンを右クリックすると、ショートカットの作成や削除、管理ページへのアクセスなどが行える場合があります。
Chromeの仕様変更により表示方法が変わる可能性はありますが、「インストール済みのWebアプリをまとめて確認する場所」として把握しておくと便利です。
2-5. アプリのアンインストール・管理方法
誤ってアプリ化してしまった場合や、使わなくなったアプリを整理したい場合は、次のような手順でアンインストールできます。
- アプリウィンドウの右上メニュー(三点)から「アプリ情報」や「アンインストール」を選択
- スタートメニューやアプリ一覧でアイコンを右クリックしてアンインストールを選ぶ
- Chromeの設定やアプリ一覧画面から、不要なアプリを削除する
アンインストールしても、元のWebサイト自体が消えるわけではないので、いつでも再度インストールし直すことができます。
定期的に見直して、よく使うアプリだけを残しておくと、より快適な作業環境を保てます。
3. スマホ(Android / iOS)でのChromeアプリ化・ホーム画面追加
スマホでも、Chromeを使ってWebサイトをホーム画面に追加することで、ネイティブアプリのような感覚で利用できます。
パソコンとは操作方法が異なるため、AndroidとiOSに分けて解説します。
3-1. AndroidでのChromeアプリ化・ホーム画面追加
Android端末では、ChromeのメニューからWebサイトをホーム画面に追加することで、アプリアイコンのように扱えます。一般的な手順は次の通りです。
- Chromeでアプリ化したいサイトを表示する
- 画面右上のメニュー(三点)をタップ
- メニューの中から「ホーム画面に追加」またはそれに近い項目を選択
- アイコン名を入力(またはそのまま)し、「追加」をタップ
- ホーム画面にアイコンが作成される
PWA対応サイトの場合は、画面下部や上部に「ホーム画面に追加」や「インストール」といった案内が表示されることもあり、そのボタンから直接アプリ化できることもあります。
ホーム画面に追加されたアイコンから起動すると、ブラウザUIが簡略化されたアプリ風の表示になる場合も多いです。
3-2. iOS(iPhoneなど)でのホーム画面追加
iOSでは、ブラウザの仕様上Androidとまったく同じ動作にはなりませんが、ホーム画面にショートカットを追加することでアプリに近い使い方が可能です。
Chromeを使う場合でも、ホーム画面追加の操作はOSやブラウザのバージョンにより少し異なりますが、基本的には共有メニューなどから追加できます。
iOSでは特に、ホーム画面から直接Webサービスを起動できるだけでもアクセスの手間を大きく削減できます。日常的に使うWebアプリをまとめて追加しておくと、アプリ一覧と同じ感覚で整理できます。
3-3. スマホでアプリ化するメリット
スマホでWebサイトをアプリ化・ホーム画面に追加するメリットは、次の点が挙げられます。
- SNSやメール、タスク管理ツールなどをネイティブアプリと同じ並びに置ける
- URL入力や検索を省略し、ワンタップで起動できる
- ブラウザで複数タブを開いていても、重要なサービスだけ独立して使える
ネイティブアプリが提供されていないサービスでも、ホーム画面追加によってアプリのような操作感を手軽に実現できます。
4. Chromeアプリ化の活用アイデア:仕事・学習・日常で役立つ使い方
Chromeのアプリ化機能は、単に「ショートカットを増やす」だけではなく、工夫次第で作業効率を大きく高めることができます。
ここでは具体的な活用シーンをいくつか紹介します。
4-1. 仕事でよく利用するWebツールを専用アプリ化する
例えば、以下のようなWebサービスはアプリ化との相性が非常に良いです。
- メールサービスやカレンダーなどのコミュニケーションツール
- タスク管理やプロジェクト管理などの業務ツール
- チャット・ビデオ会議などのコラボレーションツール
これらをアプリ化しておくと、ブラウザのタブに埋もれず、タスクバーやDockから一発起動できるようになります。
デスクトップの作業スペースを「資料用ブラウザ」「メール」「チャット」「タスク管理」といった形でウィンドウごとに分けることで、切り替えストレスを減らすことができます。
4-2. 学習サイトやオンライン教材を学習専用アプリとして使う
オンライン学習プラットフォームや、よく参照するドキュメントサイトなどをアプリ化しておくと、学習モードにすぐ入れる環境が整います。
余計なタブやブックマークに目移りせず、学習用のウィンドウだけを開いて集中するといった使い方もおすすめです。
また、学習用アプリ化と合わせて、パソコンの起動時に自動で立ち上がるように設定しておくと、「パソコンをつけたら自然と勉強画面が開いている」状態を作ることもできます。
4-3. 日々チェックするサイトを生活の一部として組み込む
ニュースサイトや家計管理ツール、天気・交通情報など、日常的に確認するページをアプリ化しておくと、朝のルーティンにも組み込みやすくなります。
デスクトップ上に「仕事」「プライベート」「学習」などカテゴリ別に並べておくと、目的に応じた自分専用のランチャーのように使える点も魅力です。
4-4. タスクバーやDockへのピン留めでさらに素早くアクセス
アプリ化したWebサイトは、作成されたショートカットをWindowsのタスクバーにピン留めしたり、macOSのDockに追加することで、より素早く起動できるようになります。
タスクバーやDockに常駐させておけば、どの作業中でも一目で見つけて起動でき、日々の小さな時間の積み重ねが大きな効率化につながります。
5. Chromeアプリ化をさらに便利にするテクニック
ここでは、アプリ化したWebサイトをより快適に使いこなすためのテクニックを紹介します。環境によって細かな操作は異なりますが、考え方は共通しています。
5-1. アプリアイコンの整理術:スタートメニュー・フォルダ分け
アプリ化したサイトが増えてくると、どこに何があるか分かりにくくなりがちです。おすすめの整理方法としては、次のようなものがあります。
- Windowsのスタートメニューで、関連するアプリを近い位置に配置する
- デスクトップにフォルダを作成し、その中に用途別にショートカットをまとめる
- 特によく使うものだけをタスクバーやDockに厳選してピン留めする
整理された状態を保つことで、Chromeアプリ化のメリットを最大限に活かせます。
5-2. 自動起動とスタートアップ登録でルーティン化
Windows環境では、スタートアップフォルダを利用してアプリの自動起動を設定することができます。
アプリ化したWebサイトのショートカットをスタートアップフォルダに置くことで、パソコンの起動と同時に、そのサイトが自動で立ち上がります。
例えば、毎朝必ず開きたいダッシュボードやスケジュール管理サイトなどをスタートアップに登録しておくと、起動するだけで仕事モードに入れる環境づくりに役立ちます。
5-3. ブラウザ拡張機能との併用
Chromeでアプリ化したWebサイトも、基本的にはChromeのエンジン上で動作しているため、一部の拡張機能が有効な場合があります。
表示のカスタマイズや入力補助、広告の最適化など、普段使っている拡張機能の恩恵を受けられることも多く、ネイティブアプリにはない柔軟さがあります。
ただし、拡張機能の動作対象やセキュリティの観点から動作が制限される場合もあるため、自分の環境に合わせて確認しながら活用するとよいでしょう。
6. Chromeアプリ化の注意点と上手な付き合い方
Chromeによるアプリ化は非常に便利な機能ですが、いくつか理解しておくと快適に使えるポイントがあります。
ここでは、ネガティブになりすぎない範囲で、知っておくと役立つ注意点と、その上での上手な付き合い方を紹介します。
6-1. すべてのサイトがPWA対応なわけではない
PWAとしてのアプリ化は、サイト運営側が対応している必要があります。対応していない場合でも、Chromeの機能で簡易アプリとして利用できることは多いものの、次のような違いが出ることがあります。
- アドレスバー右端のインストールアイコンが表示されない
- オフラインでの利用や通知機能などが限定的になる
- 完全なアプリ表示ではなく、ブラウザ要素が一部残ることがある
それでも、アクセスのしやすさやウィンドウ分離のメリットは十分に感じられるため、「アプリ化のレベルが段階的にある」という認識で使い分けると良いでしょう。
6-2. Chromeとともに進化していく機能
Chromeのアプリ化機能は、ブラウザのアップデートに合わせて少しずつUIや呼び名が変化してきました。
「その他のツール」からショートカットを作成するスタイルから、「ページをアプリとしてインストール」へ名称が変わったり、PWA対応が強化されたりと、機能は年々洗練されています。
最新の情報に目を通しつつ、メニューの文言や位置が変わっても、「Webサイトをアプリのように使う」という基本の考え方は変わらないため、柔軟に対応していくのがおすすめです。
6-3. ネイティブアプリとの使い分け
同じサービスでも、Web版とネイティブアプリの両方が提供されていることがあります。
その場合、Chromeでアプリ化したWeb版は、次のようなメリットが考えられます。
- ブラウザベースなので、常に最新機能にアクセスしやすい
- パソコンのストレージを大きく消費せずに済む
- ブラウザ拡張機能などと柔軟に連携できる
一方で、ネイティブアプリはOSとの統合やオフライン対応などで強みがある場合もあります。
どちらが優れているというよりも、用途に応じて併用・使い分けるスタイルが現実的であり、Chromeアプリ化はその選択肢を増やしてくれる存在といえます。
7. これからChromeのアプリ化を始める人へのおすすめステップ
「便利そうだけど、まず何からアプリ化してみればいいか分からない」という方のために、最初の一歩としておすすめのステップをまとめます。
7-1. まずは毎日必ず開く1〜3サイトをアプリ化
最初は、次のようなサイトの中から1〜3個程度を選んでアプリ化してみると、効果を実感しやすいです。
- メールやスケジュールを確認するサイト
- 日々使うタスク管理・メモ・ドキュメントのサービス
- 仕事で頻繁に利用する社内ポータルや管理画面
これらをアプリ化してタスクバーやDockに常駐させておけば、パソコンを開くたびにすぐ仕事に入れる環境が整います。
7-2. 次に学習・自己投資用のサイトを追加
ある程度慣れてきたら、オンライン講座、技術情報、語学学習サイトなど、自己成長につながるWebサービスをアプリ化し、学習専用の起動アイコンとして使ってみましょう。
「アイコンをクリックしたら学習時間スタート」という流れを習慣にしやすくなります。
7-3. 最後に生活を支えるサイトを整理
家計管理、ニュース、天気、運行情報など、生活の質を高めてくれるサイトも、アプリ化してまとめておくと便利です。
カテゴリごとにデスクトップやスタートメニューを整えることで、パソコンやスマホが自分専用の生活ダッシュボードのようになります。
まとめ
Chromeのアプリ化機能を活用することで、よく使うWebサイトをブラウザのタブから切り離し、専用アプリのように快適に扱うことができます。
パソコンでは「ページをアプリとしてインストール」やPWAのインストール機能を使い、スマホではホーム画面追加を組み合わせることで、仕事・学習・日常のあらゆるシーンで効率的なアクセスが実現します。
最初は毎日使うサイトから少しずつアプリ化を試し、自分のスタイルに合った使いやすいデジタル環境を育てていくことがポイントです。
ChromeでWebサイトをアプリ化して作業効率を上げる方法をまとめました
本記事で紹介したように、Chromeのアプリ化は特別な知識がなくても数ステップで始められるうえ、作業効率アップや生活の整理に大きく貢献してくれます。
「ページをアプリとしてインストール」「ホーム画面に追加」といった機能を上手に使い、よく使うWebサイトを自分好みにアプリ化していけば、パソコンやスマホがより頼もしい相棒になります。
今日から1つでも気になるサイトをアプリ化し、あなただけの快適なワークスペースとデジタルライフを構築してみてください。













