働き方で異なる「福利厚生の届き方」：現場ワーカーの約半数が”利用ゼロ” 一方で利用者の8割超が”役立つ”と実感！制度を遠ざける3つの壁とは

ニュースの要約

株式会社びねつが実施した調査によると、全体で約4割の従業員が1年間福利厚生制度を一度も利用していないことが明らかになりました。

特に現場ワーカーでは約半数が利用していない実態が浮き彫りになりました。その背景には「自分には関係ない」「利用条件がわかりにくい」「手続きが面倒」といった3つの壁が存在しているようです。

一方で、実際に福利厚生を利用した従業員の8割超が制度を「役立つ」と感じている点に注目です。企業は単に制度を整備するだけでなく、従業員一人一人に届く形で展開していく必要があることが分かりました。

福利厚生は入社の決め手よりも定着のカギとなる可能性が示されており、より従業員の日常に寄り添う内容への進化が期待されます。

制度が整っていても、現場ワーカーの半数が利用していないのは意外だった。もっと身近に感じられる制度づくりが必要そう

利用者の8割が「役立つ」と感じているのは良い傾向だけど、まだ浸透していないのが気がかり

福利厚生が定着のカギとなるのは興味深い。入社を決める要因ではなく、長く勤めたくなる要因として重要だと感じた

今回の調査では、福利厚生制度に対するオフィスワーカーと現場ワーカーの認知度や利用率に明確な差があることが分かりました。特に現場ワーカーの約半数が1年間一度も利用していないという事実は、制度が「形だけ」で「届いていない」実態を示しています。

その背景には、「自分には関係ない」「利用条件がわかりにくい」「手続きが面倒」といった3つの障壁があることが浮き彫りになりました。一方で、実際に利用した従業員の8割超が「役立つ」と感じているのは好材料です。

福利厚生の価値は入社時よりも在職中に発揮されるものと考えられ、”働き始めてから感じる価値”としての重要性が増してきています。制度が整っているだけでなく、従業員一人ひとりの日々の生活に寄り添えるような福利厚生の提供が求められるでしょう。