ニュースの要約
- 日中米のゲーム業界における生成AI導入実態調査の後編を公開
- 日本は「開発の裏方ツール」として活用、中国は「全面実装」の差が鮮明
- ユーザー調査では新作リリースの増加や体験向上への期待が高い一方、音声生成への慎重意見も
概要
株式会社スパイスマートは、ゲーム業界におけるAI導入実態調査の後編として、日本・中国におけるゲーム企業によるAI活用の動向をまとめたレポートを公開しました。
調査の結果、生成AI導入におけるスタンスや導入領域において、国ごとに明確な傾向が見られました。アメリカはコーディングやデバッグなどの開発支援用途に限定的な一方、中国のTencent・NetEaseなどの大手企業は自社のAIラボや大規模モデルを活用し、幅広い領域で生成AIを実装しているのが特徴です。一方、日本ではAIは主に「開発効率化の裏方ツール」として活用されることが多く、ユーザーに触れる領域での導入には慎重な姿勢がうかがえます。
また、ゲームエイトが実施したゲームユーザーを対象とした意識調査によると、全体の66%のユーザーが生成AIの導入に肯定的な回答を示し、特に「新しいゲーム体験の創出」や「開発効率向上による新作リリースの増加」への期待が高いことがわかりました。一方で「ゲーム内の音声生成」については慎重な意見も多く、年齢層によって差がみられる結果となっています。
編集部の感想
編集部のまとめ
株式会社スパイスマート:日中米のゲーム業界における生成AI導入実態調査(後編)― 日本・中国編を公開についてまとめました
今回の調査では、国ごとのゲーム業界における生成AI導入の実態が明らかになりました。特に日本企業と中国企業の対照的な姿勢が注目されます。
日本企業は生成AIを「開発の裏方ツール」としての活用にとどめ、ユーザー体験に直接影響する導入には慎重な姿勢を示しています。一方、中国の大手ゲーム企業は自社のAI技術を積極的に活用し、幅広い領域でユーザー体験の向上を目指しているのが特徴です。
ユーザー調査からは、生成AI技術への期待感が高いものの、音声生成などの一部機能については慎重な意見も存在することがわかりました。つまり、生成AIの適切な活用方法を模索しながら、ユーザーニーズに応えていくことが重要だといえるでしょう。
今後の生成AI活用の行方に注目が集まる中、各国の企業がどのように技術を導入し、新しいゲームの魅力を引き出していくのか、その動向が楽しみです。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000071.000023865.html