大規模災害が発生した際、迅速な避難や家族・友人との安否確認は極めて重要です。au災害対策アプリは、こうした緊急時の対応をサポートするために開発されたサービスです。本記事では、このアプリの機能や利用方法、そして災害時にどのように役立つのかについて詳しく解説します。
au災害対策アプリとは
au災害対策アプリは、KDDIが提供する災害対策サービスです。2011年12月23日に提供が開始され、大規模災害発生時に迅速な避難や安否確認を支援するために設計されました。このアプリは、複数の重要な機能を一つのプラットフォームに統合しており、いざという時に必要な情報や機能にすぐにアクセスできるようになっています。
かつてはスマートフォンおよび4G LTEケータイ向けの独立したアプリケーションとして提供されていましたが、現在は+メッセージの公式アカウントとして運用されています。これにより、より多くのユーザーが災害対策サービスにアクセスしやすくなりました。
主な機能と特徴
災害用伝言板
災害用伝言板は、大規模災害発生時に最も重要な機能の一つです。震度6弱以上の地震などの災害が発生した際、ユーザーは自分の安否情報を登録することができます。この情報は、家族や友人が電話番号で検索することで確認できるようになっています。
相互の安否確認に利用できるこの機能は、通常の通信網が混雑している災害時でも比較的スムーズに機能するように設計されています。また、携帯電話キャリアの枠を超えて、NTT東西を含めた横断的な検索が可能な「全社一括検索サービス」にも対応しており、au以外のキャリアユーザーでも安否情報を検索できます。
緊急速報メール
緊急速報メールは、国や地方公共団体が配信する重要な災害情報をリアルタイムで受け取るための機能です。このサービスを通じて、以下のような情報が配信されます。
- 緊急地震速報
- 津波警報
- 特別警報(気象、噴火)
- 自治体が配信した災害・避難情報
緊急速報メール受信時には、専用の警報音が鳴動するため、ユーザーは重要な情報を見落とすことがありません。この警報音は変更することができないため、常に同じ音で通知されます。
事前に地域を登録しておくことで、登録した地域で緊急速報メールが配信された時に、自動的にお知らせ通知を受け取ることができます。また、対象エリア外の情報を知りたい場合でも、au災害対策アカウントや登録エリア災害・避難情報メールで地域を登録することで、全国の情報を受け取ることが可能です。
災害関連情報の確認
アプリを通じて、全国の地震・津波・火山・台風情報などをリアルタイムで確認できます。台風の進路予想図や噴火の映像など、わかりやすいビジュアル表現で情報が提供されるため、複雑な災害情報も直感的に理解できます。
過去3日間に全国各地で配信された緊急速報メールの配信履歴も確認できるため、自分が見落とした情報や、他地域の災害状況を後から確認することも可能です。
防災情報へのアクセス
au災害対策では、防災・減災行動をとるために必要な情報へのアクセスも提供しています。全国のハザードマップの確認や、自宅付近の河川の状況を平時と比較することで、事前に危険度情報を把握できます。これにより、災害が発生する前から適切な準備や対策を講じることができます。
利用方法と設定
基本的な利用開始手順
au災害対策を利用するには、まず+メッセージアプリをダウンロードする必要があります。その後、au災害対策の公式アカウントに登録することで、すべての機能が利用可能になります。
アプリ起動後は、ご利用になりたいサービスのタイトルかアイコンをタップするだけで、各機能にアクセスできます。シンプルで直感的なインターフェースが採用されているため、災害時の緊急時でも迷わず操作できるように設計されています。
事前設定の重要性
au災害対策の機能を最大限に活用するためには、事前設定が非常に重要です。特に緊急速報メールの受信設定では、以下の項目を確認・設定しておくことをお勧めします。
- 緊急速報メールの受信可否設定
- 通知時の音量設定
- バイブレーション設定
- 地域登録
設定ボタンから、これらの項目を自分の好みや環境に合わせてカスタマイズできます。例えば、職場では音量を低めに設定し、自宅では最大音量に設定するなど、シーンに応じた設定が可能です。
地域登録の方法
登録エリア災害避難情報から、自分が情報を受け取りたい地域を登録します。複数の地域を登録することも可能なため、実家や勤務地など、複数の場所の災害情報を受け取りたい場合に便利です。登録した地域で緊急速報メールが配信された時に、自動的にお知らせ通知が届きます。
災害時の安否確認の流れ
安否情報の登録
大規模災害が発生した際、まず自分の安否情報をアプリに登録します。「無事です」「被害あり」「安否不明」など、複数の選択肢から自分の状況を選択し、必要に応じてメッセージを追加できます。
この情報は、家族や友人が電話番号で検索することで確認できるようになります。通常の電話やメールが使えない状況でも、このサービスを通じて安否を伝えることができるため、災害時の重要な連絡手段となります。
安否情報の検索
家族や友人の安否を確認したい場合、相手の電話番号をアプリで検索するだけで、登録されている安否情報を確認できます。相互の安否確認にご利用いただけるため、複数の家族メンバーが各自の安否を登録し、互いに確認し合うことで、家族全体の状況を把握できます。
+メッセージでの運用について
サービスの移行
2019年12月4日から、au災害対策は+メッセージの公式アカウントとして運用されるようになりました。これにより、より多くのユーザーが災害対策サービスにアクセスしやすくなり、サービスの利便性が向上しました。
+メッセージは、キャリアを問わず利用できるメッセージングアプリであるため、au以外のキャリアユーザーでも災害対策情報を受け取ることができるようになりました。
+メッセージでの利用方法
+メッセージアプリをダウンロード後、au災害対策のアカウントに登録することで、すべての機能が利用可能になります。登録後は、通知設定から地域を登録し、配信履歴の確認やハザードマップの確認など、各種機能を活用できます。
災害時に役立つ追加機能
避難所検索機能
au災害対策では、避難所検索機能も提供されています。この機能を使用することで、自分の現在地から最寄りの避難所を素早く見つけることができます。災害発生時に避難が必要な場合、このサービスは極めて重要です。
災害用音声お届けサービス
au災害対策には、災害用音声お届けサービスも含まれています。このサービスを利用することで、通常の通信が困難な状況でも、音声メッセージを相手に届けることができます。
配信履歴の確認
過去3日間に全国各地で配信された緊急速報メールの配信履歴を確認できます。対象の地域を選んでいくことで、特定地域の災害情報を遡って確認することが可能です。これにより、自分が見落とした情報や、他地域の災害状況を後から確認できます。
防災・減災のための情報活用
ハザードマップの確認
au災害対策を通じて、全国のハザードマップを確認できます。自分の住んでいる地域や勤務地の洪水リスク、土砂災害リスク、津波リスクなどを事前に把握することで、災害に対する準備をより効果的に進めることができます。
河川情報の監視
自宅付近の河川の状況を平時と比較することで、大雨時の危険度を事前に判断できます。河川の水位が上昇している場合、早めに避難を検討するなど、適切な対応をとることができます。
危険度情報の確認
各地域の危険度情報をリアルタイムで確認できるため、自分の地域がどの程度の危険にさらされているのかを正確に把握できます。これにより、避難のタイミングや避難先の選択をより適切に判断できます。
利用上の注意点
通信料について
au災害対策アプリのダウンロードには、別途パケット通信料がかかります。Wi-Fi環境でのダウンロードをお勧めします。また、auをご利用の方は、アプリ利用時にWi-Fiをオフにしてご利用ください。
個人情報の取り扱い
au災害対策では、安否確認のために電話番号や連絡先情報が送信されます。これらの情報は、KDDI株式会社によって厳格に管理され、災害時の安否確認と安否のお知らせのためにのみ使用されます。
動画ガイドの活用
災害用伝言板が立ち上がっている際には、利用方法や一部の機能のご利用方法について、動画で確認することができます。災害時の緊急時でも、これらのガイドを参考にすることで、スムーズに機能を利用できます。
災害への備えとしてのau災害対策
事前準備の重要性
au災害対策を最大限に活用するためには、平時からの準備が極めて重要です。アプリをダウンロードし、地域を登録し、通知設定を確認するなど、災害が発生する前から準備を整えておくことで、いざという時に迅速に対応できます。
また、家族で事前に安否確認の方法を話し合い、au災害対策の使い方を確認しておくことも大切です。特に高齢者や子どもがいる家庭では、操作方法を事前に練習しておくことをお勧めします。
複数の情報源の活用
au災害対策は、国や地方公共団体が配信する公式な災害情報を提供しています。これらの情報は信頼性が高く、適切な避難判断の基礎となります。ただし、より詳細な情報が必要な場合は、自治体のホームページやテレビなど、複数の情報源を活用することをお勧めします。
定期的な確認
au災害対策の設定は、定期的に確認することをお勧めします。特に引っ越しをした場合や、勤務地が変わった場合は、登録地域を更新することが重要です。また、アプリの最新バージョンを常に使用することで、最新の機能や改善されたサービスを利用できます。
まとめ
au災害対策アプリは、大規模災害発生時に迅速な避難や安否確認を支援するための総合的なサービスです。災害用伝言板、緊急速報メール、災害関連情報の確認、避難所検索など、複数の重要な機能を一つのプラットフォームに統合しており、いざという時に必要な情報や機能にすぐにアクセスできるようになっています。現在は+メッセージの公式アカウントとして運用されており、より多くのユーザーが利用しやすくなっています。平時からの準備と事前設定を通じて、このサービスを最大限に活用することで、災害時の対応をより効果的に進めることができます。
au災害対策アプリ完全ガイド:安否確認からハザードマップまで使い方と事前準備をまとめました
au災害対策アプリは、単なる情報提供ツールではなく、災害時の生命安全を守るための総合的なサービスです。地震、津波、台風などの自然災害は予測が難しく、いつ発生するかわかりません。だからこそ、平時からこのようなアプリを準備し、使い方を理解しておくことが極めて重要です。家族全員がau災害対策の使い方を理解し、事前に設定を済ませておくことで、災害発生時に冷静かつ迅速に対応できるようになります。また、このアプリを通じて得られる災害情報は、自分自身や家族の安全を守るための貴重な資源です。定期的にアプリを確認し、最新の情報を把握することで、より効果的な防災・減災対策を実施できるようになるでしょう。













