iPadを使っていると、不要になったアプリを削除したい場面がよくあります。しかし、ホーム画面でアプリを長押ししても「×」マークが表示されず、削除できないという経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。この記事では、iPadでアプリが削除できない原因と、その対処法を詳しく解説します。また、学校や会社で使っているiPadの場合に特に注意すべき点や、最新のiOSバージョンでの操作方法も紹介します。
アプリが削除できない主な原因
まず、iPadでアプリが削除できない主な原因を整理してみましょう。原因は大きく分けて以下の通りです。
- 標準アプリを削除しようとしている
- 削除制限がかかっている
- MDMロック(モバイルデバイスマネージメント)がかかっている
- 3D Touchやタッチ操作の不具合
- 一時的なシステム不具合
- 古いiOSバージョンを使っている
それぞれの原因について、詳しく見ていきましょう。
標準アプリを削除しようとしている
Apple製の標準アプリ(例:メール、カレンダー、天気、App Storeなど)は、基本的に削除できません。これらのアプリは、iPadの基本的な機能を支える重要な役割を果たしているため、削除できないようになっています。ただし、一部の標準アプリは非表示にしたり、ホーム画面から隠すことは可能です。削除したいアプリが標準アプリかどうかを確認し、削除できない場合は非表示設定を活用しましょう。
削除制限がかかっている
標準アプリ以外のアプリでも、削除できない場合があります。これは「スクリーンタイム」や「コンテンツとプライバシーの制限」によって削除が制限されている可能性があります。特に、子ども向けのiPadや家族共有の端末では、削除制限が設定されていることがよくあります。削除制限がかかっていると、アプリを長押ししても「×」マークが表示されず、削除操作が行えません。
削除制限を解除するには、以下の手順で設定を確認してください。
- 「設定」アプリを開く
- 「スクリーンタイム」を選択
- 「コンテンツとプライバシーの制限」をタップ
- 「iTunesおよびApp Storeでの購入」を選択
- 「Appの削除」が「許可」になっているか確認
- 「許可しない」になっている場合は「許可」に変更
この設定を変更することで、削除制限が解除され、アプリを削除できるようになります。
MDMロック(モバイルデバイスマネージメント)がかかっている
学校や会社で配布されたiPadの場合、MDMロックと呼ばれる制限がかかっていることがあります。MDMロックは、管理者が端末の設定やアプリの管理を一元的に制御できる仕組みです。MDMロックがかかっていると、アプリのダウンロードや削除が自由にできなくなります。特に、学校のiPadでは、卒業後もMDMロックが解除されない限り、アプリを削除できない場合があります。
MDMロックがかかっている場合の対処法は、管理者や学校に連絡し、MDMロックを解除してもらうことです。管理者のパスワードや解除手続きが必要になるため、自分で解除することはできません。MDMロックの解除手続きは、卒業後や退職後など、端末の所有権が個人に移ったタイミングで行うのが一般的です。
3D Touchやタッチ操作の不具合
一部のiPadでは、3D Touchやタッチ操作の不具合により、アプリの削除ができないことがあります。3D Touch機能が搭載されているiPadでは、アプリを長押しする強さによって操作が変化するため、削除操作がうまくいかない場合があります。このような場合は、アプリを軽く長押しするか、設定からタッチ操作の方法を確認しましょう。
一時的なシステム不具合
iPadのシステムに一時的な不具合が発生している場合も、アプリが削除できないことがあります。このような場合は、iPadを再起動することで症状が改善されることがあります。再起動の方法は、電源ボタンを長押しして「スライドして電源を切る」をタップし、再度電源を入れるだけです。再起動後、再度アプリの削除を試してみてください。
古いiOSバージョンを使っている
古いiOSバージョンを使っている場合、アプリの削除機能が正常に動作しないことがあります。最新のiOSバージョンにアップデートすることで、削除機能が正常に動作するようになることがあります。iOSのアップデートは、「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」から行えます。
アプリ削除の基本操作方法
アプリを削除する基本的な操作方法を紹介します。最新のiPadOSでは、以下の手順でアプリを削除できます。
- ホーム画面で削除したいアプリを長押し
- 「×」マークが表示されたらタップ
- 「削除」を選択
アプリライブラリから削除する場合は、以下の手順です。
- アプリライブラリを開く
- 削除したいアプリをタッチして押さえたままにする
- 「アプリを削除」をタップ
- 「削除」を選択
これらの操作で削除できない場合は、前述の原因や対処法を確認してください。
学校や会社のiPadでアプリが削除できない場合
学校や会社で配布されたiPadでは、MDMロックや削除制限がかかっていることが多く、アプリの削除ができない場合があります。このような場合は、管理者や学校に連絡し、MDMロックの解除や削除制限の解除を依頼しましょう。MDMロックの解除手続きは、卒業後や退職後など、端末の所有権が個人に移ったタイミングで行うのが一般的です。
MDMロックがかかっている場合、自分で解除することはできません。管理者のパスワードや解除手続きが必要になるため、連絡を取ることが重要です。また、MDMロックがかかっていると、アプリのダウンロードや削除だけでなく、他の設定変更も制限されることがあります。
アプリ削除できない場合のトラブルシューティング
アプリ削除できない場合のトラブルシューティングを紹介します。
- 削除制限の確認:「設定」→「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」→「iTunesおよびApp Storeでの購入」→「Appの削除」が「許可」になっているか確認
- MDMロックの確認:学校や会社の管理者に連絡し、MDMロックの解除を依頼
- 再起動:iPadを再起動して、再度アプリの削除を試す
- iOSのアップデート:最新のiOSバージョンにアップデート
- タッチ操作の確認:3D Touchやタッチ操作の不具合がないか確認
これらの手順を試しても削除できない場合は、Appleサポートに相談することをおすすめします。
アプリ削除できない場合の注意点
アプリ削除できない場合の注意点を紹介します。
- 標準アプリは削除できません。非表示設定を活用しましょう。
- MDMロックがかかっている場合は、管理者や学校に連絡し、解除を依頼しましょう。
- 削除制限がかかっている場合は、設定を確認し、解除しましょう。
- 一時的なシステム不具合の場合は、再起動やiOSのアップデートを試しましょう。
- 古いiOSバージョンを使っている場合は、最新のiOSバージョンにアップデートしましょう。
これらの注意点を守ることで、アプリ削除できないトラブルを回避できます。
まとめ
iPadでアプリが削除できない原因は、標準アプリの削除、削除制限、MDMロック、3D Touchやタッチ操作の不具合、一時的なシステム不具合、古いiOSバージョンなどさまざまです。これらの原因を確認し、適切な対処法を試すことで、アプリ削除できないトラブルを解決できます。特に、学校や会社で配布されたiPadでは、MDMロックや削除制限がかかっていることが多いため、管理者や学校に連絡し、解除を依頼することが重要です。また、一時的なシステム不具合の場合は、再起動やiOSのアップデートを試すことで、症状が改善されることがあります。アプリ削除できない場合は、これらの手順を試してみてください。
iPadでアプリが削除できない?原因別の対処法と注意点をわかりやすく解説をまとめました
iPadでアプリが削除できない場合、原因は標準アプリの削除、削除制限、MDMロック、3D Touchやタッチ操作の不具合、一時的なシステム不具合、古いiOSバージョンなどさまざまです。これらの原因を確認し、適切な対処法を試すことで、アプリ削除できないトラブルを解決できます。特に、学校や会社で配布されたiPadでは、MDMロックや削除制限がかかっていることが多いため、管理者や学校に連絡し、解除を依頼することが重要です。また、一時的なシステム不具合の場合は、再起動やiOSのアップデートを試すことで、症状が改善されることがあります。アプリ削除できない場合は、これらの手順を試してみてください。













